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活動報告

こもごもサロン vol.11
~景観×交通~:せっかちな「まち」、ゆったりな「まち」- スローなモビリティから眺める、人とまちのつながり
2025年4月12日 (土) 15:00 - 17:30

ハイブリッド開催@ちおん舎 (京都市)

景観は、長い時間をかけて形成されたまちの文化や歴史、そこに暮らす人々の営みや価値観を映し出すものです。人とまちをつなぐ重要な役割を担う「交通」が、そうした景観をどのように形づくってきたのでしょうか。また、景観を通じて交通がまちの文化や個性をいかに映し出しているのでしょうか。日本各地で導入が進むグリーンスローモビリティや、「まちのスピード感」という観点も踏まえながら、景観と交通の関係性、そしてそれがもたらすまちの個性や豊かさについて考えました。

今回のこもごもサロンでは、古都の景観を次世代へ継承すべく、全国に先駆けて取り組んできた京都市での開催! 
中京区のバー「酒家如意」さんのお酒を飲みながら、現代のせっかちな「まち」から、ゆったりな「まち」を取り戻すために、私たちはどのようなアクションを起こすことができるのか、ゲストスピーカーのお二人と参加者の皆さんが持つ多様な視点を交えながら、話し合いました。


【ゲストスピーカー】
惠谷 浩子さま(風景学者 / 奈良文化財研究所景観研究室長 ):
専門は造園学。都市から農村、山村、海村まで、全国各地の文化的景観の調査研究に携わり、土地の自然条件、暮らしの来歴と現在から、風景の特質と持続のあり方を探求する。特に、土地に根差したおいしい食べ物や持続的な暮らしがある場所に魅力を感じている。

三重野 真代さま(東京大学公共政策大学院 交通・観光政策研究ユニット特任准教授):
大分県出身。2003年国土交通省入省。課長補佐時代にグリーンスローモビリティを名付け、全国制度として構築。ヨーロッパのような「ゆっくりを軸としたモビリティまちづくり」を日本に普及すべく活動中。京都大学経済学部卒業、京都市役所観光戦略部長の出向経験を含めて、京都は第二の故郷。


当日の様子(Youtube動画)


ディスカッションポイント

「移動」を通して感じ取れる街なみ・景観

・まちの気配を感じながら移動できるグリーンスローモビリティ(ゆったりした交通)
・自動車の登場によって利便性は高まった一方、移動がただの手段になってしまった側面もある(せっかちな交通)
・時間通りであること、早く移動できること以外の交通の価値

風景とはなにか。交通との繋がりとは。

・風景とは、その土地の風土や人の生き方、文化、歴史が表出されるもの
・目に見える風景(有形要素)と、目に見えない風景(歴史・文化)がある
・風景から、その土地の交通の変化を示す要素や、産業転換の軌跡を追うことができる

”オープン”なグリーンスローモビリティの価値

・グリーンスローモビリティの普及が先進的な欧米諸都市では、道路が「スロー」に使われる事例がある
・そこでは郵送効率よりも、よりオープンであること、人の顔・表情や営みが読み取れることに価値が置かれる
・人とモビリティが共生できる走行速度を定義し、制度化されている事例もある

交通が風景にどのような影響を与えるのか

・モビリティは”外部性”(移動以外における周囲への影響力)が高く、速度やその見ためが、その土地の風景に与える影響力は大きい
・モビリティは、新たな景観をつくり出す存在にもなれば、その街並みに自然と溶け込むデザインにすることも可能であり、こうした交通と風景との関係性が、魅力的なまちなみの形成のために重要な要素となっている。

当日の流れ

〇 15:00-15:10:受付 (オンサイト会場@京都市・ちおん舎2階 / オンライン会場@Zoom)
〇 15:10-15:20:挨拶・流れの説明
〇 15:20-15:30:自己紹介タイム(参加者の皆さまから自己紹介いただきます)
〇 15:30-15:40:ライトニングトーク(COMO×GOMO 運営メンバー 岸本太幹)
〇 15:40-17:20:インスピレーショントーク / ディスカッション(ゲストスピーカー 惠谷 浩子さま、三重野 真代さま)
「せっかちな「まち」、ゆったりな「まち」- スローなモビリティから眺める、人とまちのつながり」
〇 17:20-17:30:お知らせ
〇 17:30-19:00 : 交流会@ちおん舎2階(オンサイトのみ:別料金)